4歳子供と『この世界の片隅に』
とても評判の良い映画『この世界の片隅に』を4歳6ヶ月の息子と観てきました。
息子にはまだちょっと難しいかなと思ったけど、わりとしっかり観ていました。
それどころか、理不尽な目にあう人々に同情して本気で怒ったり(小声で「あんなのぎゃくにやっつけてやればいい!」とか言ってきた)、後半に待ち受ける衝撃的な展開では、子供にとっては表現が難しかったにもかかわらず、息子なりにちゃんと理解できたようで、涙を我慢していました。
わたしも後半は、涙で正視できないほどでした。どんなに悲劇的な状況にあっても、大げさに嘆き悲しんだりせず、笑いを忘れず、とりあえず仕方なく、普通に生きていく市井の人たち。そうしたお涙頂戴でないところに、逆に涙を誘われてしまった感じです。
この映画を観る前日は、幼稚園のクリスマス会でした。そこで園長先生が、「世界にはたくさんの国があって、たくさんの人がいて、今もケンカをしてる人たちがいるんだけど、ほんとは仲良くできたらいいですよね」と、子供たちに優しく話してくれて、その流れでわたしからも息子に話をしてからこの映画を観ました。ちょうど映画もクリスマスソング流れる年の瀬の商店街のシーンから始まるので、息子にも身に覚えがある現実とリンクしたのも良かったです。
観終わった後、どうだった?と聞いても「おもしろかったよ~」しか言わない息子ですが、心の中に、何か少しでも残ってくれたらと思います。
ちなみに今年は年初に、月に一度は映画館で映画を観る、という目標もたてたのですが、それは惜しくも達成ならず。観た映画はこちらです。
・アーロと少年(吹き替え)(息子と)
・ズートピア(吹き替え)(息子と)
・ファインディングドリー(吹き替え)(息子と)
・ジャングルブック 4DX3D(吹き替え)(息子と)
・ゴーストバスターズ 3D(吹き替え)(息子と)
・シン・ゴジラ
・君の名は。
・氷の花火
・ファンタスティックビースト(吹き替え) 4DX3D(息子と)
・この世界の片隅に(息子と)
息子がいちばん面白かったと言っていたのは、
最近は被災地からの避難者に対しての心無いいじめや限度を知らないかのような若い人のいじめが殺人に至る事件、ニュースが多くて心が痛みます。
昔からいじめはあったでしょうが何とか乗り越えられるような程度であったり、それをかばう友人関係もあったように思うのですが・・・
いろいろ考えていると昔は童話をたくさん読んだり聞いたり、自然に情操教育が出来ていたように思えます。
最近の幼少期の教育が家庭や小学校でどの程度あるのか知りませんが、せめてものの良し悪しや弱い者をいじめないで守る程度の感性は養ってほしいと思います。
たくさんいい映画を見るのもそのひとつであり親の優しさが伝わってきました。
たまには私も映画館に足を運ばなきゃ(笑)
p.s.原爆ドーム・・・モノクロで撮ると迫力がありますね。今、仕事で広島住みなので参考になります。