9歳6か月の子どもと鋸山に登る

我が家の秋の恒例行事、紅葉狩り低山ハイキング。
今年は11月末に、千葉県は富津市鋸南町の鋸山(のこぎりやま)に登りました。
これまで何度も訪れている鋸山ですが、いつもロープウェーか車で登っていて、下から歩いて登るのはこれが初めて。
どんなもんかなーと思っていましたが、登山道はフォトジェニックな所がいっぱいで私は撮影が楽しく、小3息子の興味をそそる見どころもたくさんあり、親子で楽しめたハイキングになりました。
でも紅葉にはまだちょっと早かったかな。関東で一番紅葉が遅い地域らしく、紅葉を見るなら12月に入ってからが良いかも。
それでは以下、写真多めの簡単な記録です。

これまでの子どもと登山した記録はこちら

 

見どころ撮りどころいっぱいの車力道ルート

鋸山の登山ルートはいくつかあるのですが、私たちが登ったのは、「車力道」ルート。
初心者にも安心で、見どころも豊富なルートです。
しかも今回は、下山はロープウェーを利用したので楽々でした。

私達は、車を鋸山ロープウェーの駐車場にとめて、そこから少し歩き(約10分)登山道入り口に向かいました。
登山道入り口はJR浜金谷駅からも徒歩7分ほどなので、電車で訪れる方も多いようです。(下のほうにあるマップ参照)

▲採石場だった鋸山。手掘りの跡に迫力を感じる

▲ぼこぼこした石畳が続きます

かつて「房州石」の採石場として栄えた鋸山。
「車力道」とは、その「房州石」を麓まで運び降ろした道のことです。「車力(しゃりき)」は石を運ぶ人達のことで、主に女性が担っていたんですって。すごいな~。
一本80kgもある房州石三本を「ねこ車」(荷車)に載せ、石を敷いた坂道をブレーキをかけかけ、下ろしていったそうです。聞くからに大変そうだ・・・。

▲猫丁場。メインルートからほんの少しの距離なのでぜひ寄ってみてほしい

しばらく歩いていると、メインルートから右へいく道を指し示す看板に「猫丁場」なる表示が。
他の登山客はスルーしていましたが、猫好きとしては聞き捨てなりません。
少し歩いた先に、石の壁に猫ちゃんのレリーフ発見。
古めかしく見えますが、新名所として最近作られたもののようです。近くにはハート型にくりぬかれた石壁も。

いよいよ鋸山山頂へ ”絶壁階段”が結構きつい

▲絶壁階段

猫丁場からメインルートに復帰して少し登ると、重要な分岐に到着します。
ここで山頂まで行くなら左に、山頂には行かずに大仏や「地獄覗き」が有名な「日本寺」やロープウェーの山頂駅に行きたいなら右にいきます。
私達は帰りはロープウェー利用なので、山頂まで登ったら、またこの分岐に戻ってくる必要があります。
山頂までの道は途中「絶壁階段」と呼ばれる傾斜のきつい石段が続きます。
一段の高さが高いので、未就学児にはきついかな。
実際ここで小さい子が立ち往生してしまい渋滞が起きて、怒りをあらわにする登山客も・・・。大人が抱っこしてってのも危ないかな。
ちなみにこの絶壁階段、傾斜がきついので鉄パイプの手すりが頼りなのですが、この手すりが冷たくて冷たくて。手ぶくろ必携です。

▲展望台から勝山方面を望む。ちなみに、息子は長年マッシュルームカットなのですが、息子自身が理容師さんと相談して決めています(私がさせている訳ではない)

絶壁階段を登り終えると、「東京湾を望む展望台」と「山頂」へ向かう分岐に到着。
いったん展望台に行ってみました。分岐から数分です。
その名の通り、東京湾を一望する展望台。この日は天気が良くて爽快。伊豆大島や神奈川の半島、富士山も見えました。

分岐に戻り、今度は山頂をめざします。
分岐から山頂までは20分くらい。尾根を登ったり下がったり、結構大変です。

▲山頂到着!

山頂は視界が開けておらず、山頂感はあまり感じない・・・と聞いていたのですが、息子も行きたがるし、せっかくなので行ってみました。
確かに、眺望は先ほどの展望台の方が良いですね。
山頂にこだわらないのであれば、展望台でフィニッシュでも良いかも。

まるでラピュタの世界!採石場跡が続々と

▲切通し跡

▲観音洞窟

▲すごい迫力

▲ラピュタの壁

山頂をあとにして、展望台との分岐を通過し、絶壁階段を降り、重要な分岐に戻って、今度は「切通し跡」の方へ進みます。
ここからが、鋸山のメインディッシュ!巨大な採石場跡が続々と現れます。
人工的に切り取られた巨岩に苔がむしたりして、まるで天空の城ラピュタの世界。
そのものずばり「ラピュタの壁」と名付けられた大きな岩壁も。

ラピュタの壁から、またしばらく石段を登っていくと、「日本寺北口管理所」入口に到着。
入園料(大人700円 小人400円)を払って日本寺境内にある「百尺観音」「地獄のぞき」「大仏」を見学し、鋸山ロープウェー山頂駅に向かいます。

日本寺境内も見どころいっぱい

▲百尺観音

▲地獄のぞき

▲大仏

「日本寺」境内は広大。今回はあくまで鋸山登山がメインなので、サラっと見て周りました。
鋸山といえば「地獄のぞき」が有名ですが、晴天の休日とあって、先端の部分に行くために超長蛇の列ができていました。私達はパス。
ロープウェー山頂駅につくと、こちらも長蛇の列。30分くらい並んだかな。売店でジェラートなどを買って食べながら待ちました。

鋸山「車力道」登山 まとめ

午前10時頃にロープウェーの山麓駅について、車に戻ってきたのは14時30分ごろ。
所用時間は全部で4時間半ほどでした。
途中急な石段がありましたが、小3息子には問題なく登れました。
車力道は、ちょっとした探検感もあって、かなり楽しめた様子です。
未就学児には、山頂に行く途中にある絶壁階段は難しいかも。
山頂や展望台には行かずに、切通し跡~日本寺へに行くなら、大丈夫でしょう。

10時 鋸山ロープウェー山麓駐車場(ロープウェー利用者のみ駐車できます)
10時10分 登山口
11時 猫丁場
11時30分 絶壁階段を経て山頂と展望台の分岐に到着
11時35分 展望台
12時10分 鋸山山頂(山頂はかなり狭いのでお昼を食べたりはできないでしょう)
12時40分 絶壁階段を降りて切通し跡に到着
13時15分 観音洞窟などを経てラピュタの壁に到着
13時18分 日本寺北口に到着。百尺観音、地獄のぞき、大仏などをサラっと見て周る。
14時35分 下山ロープウェー乗車

ベンチやちょっとしたスペースは各所にあるので、ランチを持参して休憩するのも良いですね。
ロープウェー山頂駅に小さい食堂と売店もあります。

参考サイト
鋸山復興プロジェクト
日本寺公式サイト
鋸山ロープウェー


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