定置網漁見学と廃校宿泊
先日千葉県鋸南町の鋸山登山をしましたが、その日はそのまま鋸南町で一泊し、翌早朝に定置網漁見学をしました。
10年以上前にも参加して、細かいことは覚えてないけど、とても感動した記憶だけはある定置網漁見学。
息子にも見せてあげたいと思って連れてきました。
朝は早いし寒いし船は大きく揺れるし海水はかかるし、わりと過酷です。
子どもが参加できる中では最高にエキサイティングな社会科見学かなと思います。
エキサイティング具合が写真では伝わらないかもしれませんが、以下ちょっとした記録です。
定置網漁の朝は早い
まだまだ暗い朝5時15分に保谷漁港直営食堂「ばんや」の宿泊棟に集合(時間は時期によって違います)。
5時30分、すぐ隣にある港に移動して見学者席のある大き目の漁船「ばんや丸」に乗り込み出航。他に小さめの船が2~3艘並走していました。
結構なスピードで、かなり揺れるし、え、これ大丈夫なん・・・?と不安になる頃、網が仕掛けてあるらしき場所に到着。
到着するやいなや小型の船たちが迅速に動き回り、大きめの漁船に向かって網を囲いこむように集めていく。
時間をかけて、じょじょにじょじょに狭まってくる巨大な網。わくわくする!
私達が乗る大きい漁船の漁師たちが、なにやら威勢のいい掛け声を発し始めた。迫力満点!
定置網が大型漁船の横に集まったら、いよいよ網の中の魚を引き上げます。
クレーンに吊るされた巨大な虫捕り網のような柄のついた網を定置網の中に突っ込み、魚をすくい上げ、大型漁船のタンクの中におろしていく。
今は、タチウオ、アジ、タイ、ヤガラ、スズキなどが獲れるそう。大きなエイやぱんぱんに膨らんだフグなんかも見えました。
でも今は漁獲量が少ない時期だそうで、見た感じも確かに寂しげ。4月~6月だと網いっぱいの大漁が見られるかも。
2カ所目の網へ
2カ所目の定置網に移動する。やっぱりこちらも漁獲量少なめでしたね。
この時にはすっかり太陽が昇り、絶景が広がっていました。
富士山に伊豆大島、神奈川の半島がきれいに見えます。
港に戻り選別作業
港に戻ったら魚をレーンに流して、種類や納品先別に選別していきます(こちらも見学可能)
出航からここまで2時間くらい。これで定置網漁見学の全行程終了です。
すこし時間が空いて9時頃から競りが始まるので、それまでは「ばんや」に戻って朝風呂や朝定食をいただくのも良いですね。
小学校に泊まる!
タイトルにある「廃校宿泊」についても少し。
定置網漁見学が早朝「ばんや」集合のため、前日は「ばんや」に併設された宿泊施設を予約していた我々。
ところが登山を終えて宿に着いたところ、な、なんと!お風呂が故障してしまったとの悲報が。
そして、宿泊料無料にするのでお風呂なしでそのまま泊まるか、お風呂に入りたいなら別の宿を紹介するけど、どっちがいい?と突然の選択を迫られることに(こう書くと宿の方が嫌な感じですが、実際にはいろいろ融通していただいて神対応でしたよ)。
実は下山後合流した夫は、さいたま市の自宅から鋸南町まで約140キロほどの距離を自転車で来ていました。そらもうドロドロです。私と息子だって一応登山後だし、この状態でお風呂に入れないのは非常に厳しい・・・。
行楽シーズンの週末に当日空いてる宿ってどんな感じなのか不安はあるけれど※、お風呂に入るためには仕方がありません。その別の宿とやらを紹介してもらいました。
それが、元小学校を道の駅と宿泊施設に作り替えた「道の駅保田小学校 学びの宿」でした。
「ばんや」から車で5分ほどのところにある「道の駅保田小学校」。
きれいにリフォームされているけど、まんま小学校の校舎です。
宿泊棟の客室は教室を2分割したもので、我々の部屋は教室の後ろ側、ロッカーのあるほうでした。
背面黒板もランドセルを入れるロッカーも、掃除用具を入れるロッカーも2セットだけ置いてあった机も椅子も、小学校のそれ。そこにベッドが置いてある。
教室で寝るって、ただそれだけでテンションぶち上がることが判明しました。
無事にお風呂にも入れたし、むしろ子連れ的には始めからこっちの宿のほうが良かったかも。コロナ前には予約も取りにくかったようだし、これは災い転じて福となすですね。
息子も興奮していましたが、翌朝は定置網漁見学で早起きしないとなりません。
演出小物のように置いてあった小学校六年生の社会の教科書を息子に読み聞かせて、寝かしつけたのでした。
※昔、宿泊予定の宿が火事になり、急遽別の宿に案内されたのですが、そこがひどい宿だったという苦い経験がある(Gが出没したりお風呂が垢のようなものでヌルヌルだったり⋯)
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